SSブログ

海をながめに・・・ 井植記念館(神戸市垂水区) 神戸ジェームス山と三洋電気のこと [ひねもす日記]

先日、久し振りに 井植記念館 に行ってきました[るんるん]

井植記念館 というのは、三洋電気の創業者 井植歳男さん の住居跡地に建てられた記念館です。
残念なことに、
あれほどあれほど馴染み深かった SANYO というロゴは、もう見られなくなりましたが・・・[たらーっ(汗)]

井植記念館は、神戸の西地域、
私が住んでいる 垂水区のジェームス山 というところにあります[ひらめき]

その名の通り、
1930年(昭和5年)に、神戸に住んだはったイギリス人貿易商、
アーネスト・ウイリアムス・ジェームス さんが、
垂水区の山に自邸を含め、イギリス人のための住宅地を約60棟以上、建設した土地です[るんるん]

サマセット・モームジェームス山 に住んでいた友人宅を訪れていて、
それをもとに、短編を書いています。
「困ったときの友」 という小説です。

コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション)

コスモポリタンズ (ちくま文庫―モーム・コレクション)

  • 作者: サマセット モーム
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: 文庫


「困ったときの友」 は、上記の作品 ↑ に収録されています。
サマセット・モーム代表作 ↓

月と六ペンス (岩波文庫)

月と六ペンス (岩波文庫)

  • 作者: モーム
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/07/15
  • メディア: 文庫


三洋電気の創業者である井植歳男さんが、そのジェームス邸を所有して、
その地は、今でも ジェームス山 と呼ばれています。
ijinkan.jpg
上記 ↑ は、当時の西洋館です[るんるん][ぴかぴか(新しい)]

ジェームス山自動車学校や、
コナミもイオンも、ジェームス山店 です。(笑)

井植記念館は、
創業者の井植歳男さんが亡くなられた翌年、
昭和45年に、ジェームス山山頂 に建てられました。

垂水~塩屋間のジェームス山周辺には、
今でも、日本人立ち入り禁止区域 がありますよ[exclamation×2]
「外国人居住区」 デス[exclamation×2]
(ウソみたいな本当のお話) [がく~(落胆した顔)]

当地に残っている 異人館 も、どんどん少なくなってきています[たらーっ(汗)]
昨年は、取り壊される予定の異人館について、
反対運動や寄付金が集まったりしましたが、
結局、寄付金が足りず、
その異人館は取り壊されてしまいました[あせあせ(飛び散る汗)] T T

阪神大震災で多くの貴重な建物が失われましたが、
残しておきたい風景も、徐々に失われていきます・・・[もうやだ~(悲しい顔)]


私、知らなかったんですけど、
井植さんは、13才のときに父親を亡くし、
職工さんとして、
松下幸之助氏とともに松下電器(現パナソニック)を起こした人だそうです。
お姉さんが松下幸之助さんの奥さんなのですね。

そして、松下電器のTOPにいたときに、
GHQの 『 公職追放令 』 から、松下幸之助氏をかばうために、
自ら松下電器を退社されたそうです。

松下幸之助氏から譲り受けた、兵庫県加西市の工場を起点に、
三洋電気を起こされました[ひらめき]

本州四国連絡橋 ( 明石海峡大橋・瀬戸大橋・瀬戸内しまなみ海道 ) の実現に尽力をそそぎ、
関西空港 の開設にも関わった人です。

なんか、スケールがすごいですよね。
ほんの少し前のことなのに、
戦国時代を彷彿とさせる、近代の下剋上を感じます。

「財団法人井植記念会」は、今でも、
奨学金制度や文化振興などの社会事業を展開しており、
文化賞を6部門設けて、毎年、6名の文化人や団体が受賞しています。

記念館では、コンサートや、講演会などが催され、
展示物などはほとんどありません。


で・・・
ここからの見晴らしがピカイチ[exclamation×2] なんです[揺れるハート][揺れるハート]

井植記念館のHPより・・・
東の方から、関西空港、泉南地域の湾岸風景、大阪府と和歌山県の県境、紀淡海峡(友が島)、淡路島(洲本方面、淡路SA)、明石海峡大橋
西の方向には、小豆島 が望めます。
近辺の野鳥
ムクドリ、ウグイス、メジロ、ヒバリ、ヒヨドリ、モズ、 イカル、ハクセキレイ、トビ、スズメ、カラスなど。  
また サシバ の渡りのルートとなっています。

ジェームス山 山頂からの眺め (西から東へ)
1.jpg
2.jpg
3.jpg
白いレールは、井植邸の柵です。
4.jpg
記念館の庭です。
5.jpg
記念館です。
6.jpg
記念館の西側
nishi.jpg
記念館の西側から見た明石海峡大橋
nishi hashi.jpg

小鳥たちの声が響く中、
何時間でも見とれてしまうそうな景色なのですが、
如何せん、
ベンチも何もないので・・・[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]
いつも柵にもたれて、
おそらく20分ほど、ぼぉ~っと過ごしています・・・[黒ハート]
(日焼けは気にしーひんよーにしてます・・・[ダッシュ(走り出すさま)]) [爆弾]

近辺の異人館めぐり など、
そのうちできればいいなぁと思っています。
(立ち入り禁止区域以外) (笑)


最後までお付き合いくださってありがとうございます[るんるん] m(_ _)m

ことりっぷ 神戸 (観光 旅行 ガイドブック)

ことりっぷ 神戸 (観光 旅行 ガイドブック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 昭文社
  • 発売日: 2012/02/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



異人館復興―神戸市伝統的建造物修復記録 (住まい学大系)

異人館復興―神戸市伝統的建造物修復記録 (住まい学大系)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 住まいの図書館出版局
  • 発売日: 1998/01
  • メディア: 単行本





nice!(32)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。