父のこと 介護療養型病床と医療療養型病床 高額医療・高額介護合算療養費制度 [父のこと(脳卒中の後遺症・高次脳機能障害)]
要介護5の父が、
敗血症性ショック、肺炎、腎臓結石、腎盂腎炎 を起こして入院していましたが、
敗血症性ショックが数値的に安定したため、
今、お世話になっている救急対応の病院を出ないといけないことになりました。
要は、退院するわけですが、
今回はあまり嬉しいばかりの退院とはならないかもしれません
行先が決まらないのです…
父は、今でも、呼吸は苦しそうで、
痰の排出量も多く、1~2時間に1度は吸引をしてもらわないといけません。
免疫学者で、脳卒中を患われ、後遺症と戦われた多田富雄さんの著書のことを
以前に記しました。
(8月4日 多田富雄著 『寡黙なる巨人』 高次脳機能障害について )
父の症状を理解するために読んだ本です
『寡黙なる巨人』には、痰がご自分で排出できないという実体験が著してあり、
それはそれは苦しいものだそうです。
父の場合も気道がふさがりそうになります。
普通なら、エッヘンと咳払いができますが、父はできません。
舌も不自由なので、痰だけでなく、舌根までが軌道を塞ぎそうになります。
あんなに元気で、リハビリもやる気まんまんで、
胃瘻にはなったけれど、食べる練習と声を出すリハビリをがんばっていました。
身体的なリハビリでは、一時は、立って歩行練習までしようとしていたほどで、
車椅子は自分で動かそうとしていました。
胃瘻だって、一時的なもののはずでした。
それが、一気に弱ってしまいました。
もう車椅子に座れるかどうかも分かりません。
孫たちが顔を見せると、しっかりとジェスチャーをしてコミュニケーションを取ってくれます。
耳もよく聞こえていて、こちらの言うことに、頷いてくれます。
意識がはっきりしていることが、かえって可哀相にも思います。
きっと、孫たちのことだけでなく、
安保法案や阿部首相の独裁的な手法、原発の再稼働など、気になることは多いのでしょう。
先日は、私の手を強く握りました。
「頼むよ」
ということなのでしょうね。
まぁ、そんな状態ですので、普通の施設には入れません。
24時間の医療体制が整った病院でないと、だめなのです。
まず、胃瘻をしている人が入れる施設はとっても少ないのが現状です。
それだけではなく、
普通の施設では、夜は介護スタッフだけの夜勤になりますので、
夜は、医師も看護師さんも、いらっしゃいません。
父は、そういうところでは引き受けて貰えない、ということになります。
そういう人のためにあるのが、
介護療養型の病院 と、医療療養型の病院 です。
介護療養型の病院 とは、医師や看護師、介護福祉士、管理栄養士などの専門スタッフがいらして、医療と看護が受けられる施設です。
医療療養型の病院も同じような設定ですが、
ただ、3か月で出ないといけません。
医療療養型の病院は、救急医療から家に帰るまでの過程で使う病院のようです。
父は、介護療養型の病院にいくしかありません
要介護4、要介護5の人たちは増加傾向にあります。
父のように、あんなに元気だった人でも、いきなり要介護5になることもあります。
でも、平成23年の国会で、介護療養型は減らしていく方向に決まりました
平成24年度以降、介護療養病床の新設は認めないこととしています。
父をお願いしようとした、須磨区の野村海浜病院(介護療養型と医療療養型のどちらも併設されている病院です)では、
なんと、今年の12月で介護療養型の病棟は閉鎖される予定だそうです
おーまいが・・・
父の年金は、父の費用(今回は入院費)と、実家の母の生活費に分けなければなりませんし、
母も施設に入らなければならないような状況になり始めています。
高額医療・高額介護合算療養費制度 というのがあり、
高額にかかった分は、ある程度、補助が出るのですが…
でも、出費は、補助が出る前ですから。
仮に、私が引き取ることになれば、
(これも何度も検討してみました)
門~玄関から車いすが通れるように改造し、
家の中を全面改装しないと、父のベッドを置くスペースが作れません。
そして、父の収入が、我が家の収入に加算されてしまうため、
税金・保険料その他もろもろの、私の負担が急増します。
そして、私は仕事には行けなくなります。
幸い、今の病院のソーシャルワーカーさんがとても親切で、理解のある方なので、
それだけが救いです。(頼り切っています)
常に前向きに検討し続ける私ですから、凹んではいませんケド
ガンバらなきゃー
私が年を取ったときに、子どもたちにこんな経験をさせるのなら、
子どもたちにエラそーなことなんて、金輪際、言えたもんじゃないデスよ
既に、こまごまと伝えてありますが・・・
最後までお付き合いくださってありがとうございます m(_ _)m
敗血症性ショック、肺炎、腎臓結石、腎盂腎炎 を起こして入院していましたが、
敗血症性ショックが数値的に安定したため、
今、お世話になっている救急対応の病院を出ないといけないことになりました。
要は、退院するわけですが、
今回はあまり嬉しいばかりの退院とはならないかもしれません
行先が決まらないのです…
父は、今でも、呼吸は苦しそうで、
痰の排出量も多く、1~2時間に1度は吸引をしてもらわないといけません。
免疫学者で、脳卒中を患われ、後遺症と戦われた多田富雄さんの著書のことを
以前に記しました。
(8月4日 多田富雄著 『寡黙なる巨人』 高次脳機能障害について )
父の症状を理解するために読んだ本です
『寡黙なる巨人』には、痰がご自分で排出できないという実体験が著してあり、
それはそれは苦しいものだそうです。
父の場合も気道がふさがりそうになります。
普通なら、エッヘンと咳払いができますが、父はできません。
舌も不自由なので、痰だけでなく、舌根までが軌道を塞ぎそうになります。
あんなに元気で、リハビリもやる気まんまんで、
胃瘻にはなったけれど、食べる練習と声を出すリハビリをがんばっていました。
身体的なリハビリでは、一時は、立って歩行練習までしようとしていたほどで、
車椅子は自分で動かそうとしていました。
胃瘻だって、一時的なもののはずでした。
それが、一気に弱ってしまいました。
もう車椅子に座れるかどうかも分かりません。
孫たちが顔を見せると、しっかりとジェスチャーをしてコミュニケーションを取ってくれます。
耳もよく聞こえていて、こちらの言うことに、頷いてくれます。
意識がはっきりしていることが、かえって可哀相にも思います。
きっと、孫たちのことだけでなく、
安保法案や阿部首相の独裁的な手法、原発の再稼働など、気になることは多いのでしょう。
先日は、私の手を強く握りました。
「頼むよ」
ということなのでしょうね。
まぁ、そんな状態ですので、普通の施設には入れません。
24時間の医療体制が整った病院でないと、だめなのです。
まず、胃瘻をしている人が入れる施設はとっても少ないのが現状です。
それだけではなく、
普通の施設では、夜は介護スタッフだけの夜勤になりますので、
夜は、医師も看護師さんも、いらっしゃいません。
父は、そういうところでは引き受けて貰えない、ということになります。
そういう人のためにあるのが、
介護療養型の病院 と、医療療養型の病院 です。
介護療養型の病院 とは、医師や看護師、介護福祉士、管理栄養士などの専門スタッフがいらして、医療と看護が受けられる施設です。
医療療養型の病院も同じような設定ですが、
ただ、3か月で出ないといけません。
医療療養型の病院は、救急医療から家に帰るまでの過程で使う病院のようです。
父は、介護療養型の病院にいくしかありません
要介護4、要介護5の人たちは増加傾向にあります。
父のように、あんなに元気だった人でも、いきなり要介護5になることもあります。
でも、平成23年の国会で、介護療養型は減らしていく方向に決まりました
平成24年度以降、介護療養病床の新設は認めないこととしています。
父をお願いしようとした、須磨区の野村海浜病院(介護療養型と医療療養型のどちらも併設されている病院です)では、
なんと、今年の12月で介護療養型の病棟は閉鎖される予定だそうです
おーまいが・・・
父の年金は、父の費用(今回は入院費)と、実家の母の生活費に分けなければなりませんし、
母も施設に入らなければならないような状況になり始めています。
高額医療・高額介護合算療養費制度 というのがあり、
高額にかかった分は、ある程度、補助が出るのですが…
でも、出費は、補助が出る前ですから。
仮に、私が引き取ることになれば、
(これも何度も検討してみました)
門~玄関から車いすが通れるように改造し、
家の中を全面改装しないと、父のベッドを置くスペースが作れません。
そして、父の収入が、我が家の収入に加算されてしまうため、
税金・保険料その他もろもろの、私の負担が急増します。
そして、私は仕事には行けなくなります。
幸い、今の病院のソーシャルワーカーさんがとても親切で、理解のある方なので、
それだけが救いです。(頼り切っています)
常に前向きに検討し続ける私ですから、凹んではいませんケド
ガンバらなきゃー
私が年を取ったときに、子どもたちにこんな経験をさせるのなら、
子どもたちにエラそーなことなんて、金輪際、言えたもんじゃないデスよ
既に、こまごまと伝えてありますが・・・
最後までお付き合いくださってありがとうございます m(_ _)m