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降霊会(こうれいかい)の夜 浅田次郎著 [読書感想文 A^ ^;)]

久しぶりの、読書感想文です[exclamation] (笑)

本は読んでいますが、
読書感想文を書くとなると、ちょっと難しい・・・[あせあせ(飛び散る汗)]

よく、小学生のような小さな子どもに、そんな難しい宿題を強いるもんだと、
自分の幼いころを思い浮かべては考えています。

心で思ったことを言葉にする なんて、ほんとうに難しいんですもの[たらーっ(汗)]

あぁ、コミュニケーション能力を発達させるための、ひとつの手段が、読書感想文というワケですね・・・[るんるん]
(ほんとにそうなの?)(笑)


怖いお話が大の苦手 なのですが、
浅田次郎さんの本はときどき読ませていただいています[るんるん]

ユーハイムのクランツ がお好きだそうで、
クランツをお好きだと言われる作家さんの本は読まねばなるまい・・・[exclamation×2]
と思い、読んでいます。
(これはウソのようなホントのお話・・・[ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)][ダッシュ(走り出すさま)] )


この度は、 『 降霊会(こうれいかい)の夜 』 という本でした。

降霊会の夜

降霊会の夜

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/03
  • メディア: 単行本


読書後の感想は、なんと申したらよいのか…
(読書感想文というものは、だいたいそういうものだと思いますが)

複雑怪奇 でもなければ、おどろおどろしい 怖さでもない。
読み終えたあとに、 「いったいなんだったんだろう…」 という、
奇異な気持ちが、霧のように立ちこめようとしはじめる ようなストーリーです。

きつねにつままれたような…
あーでもない、こーでもない、と考え、
主人公だけでなく、読者さえ、
浅田次郎さんに化かされたんちゃうんやろか・・・?

そんな気持ちになる本でした[ひらめき]

浅田次郎さんはそういうの、お得意のようですが…A^ ^;)

帯に 『まさに浅田文学の真骨頂』 とありますが、
そうなんかなぁ・・・???
そうでもないように思うのですけど・・・???
まぁ、そんなに大げさなほどではないと思っています。

読書感想文なので(笑)、
ある程度の ネタバレ は含まれてしまいます。
もし、今からこの本を読もうとされている方、
もしくは、読む予定がある方、
読むかもしれない可能性のある方 は、
この先を読み進まれることは、自己責任で[exclamation×2] お願いします。^^;



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ここからはネタバレ注意゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚


主人公の ゆうちゃん (壮年期の男性)は、
ある嵐の日に という女性を助けます。

その人が霊媒師のような人で、
そこんトコもはっきりとはしていないのですが、
ゆうちゃん には、若いころから、すっと気になっている女性がいました。

ゆうちゃん が若いころの彼女なんですが、
気まぐれに別れ話を持ち出したとき、
その彼女は、 「私、死ぬわ」 と言ったまま、
ゆうちゃん の前から姿を消してしまいます。
それっきり消息不明。

ゆうちゃん はかなりイケメンでカッコよかったらしい…という設定です)
(ただし、とても淡泊で、人の気持ちというものを真剣には考えなかった・・・ようです)、

ゆうちゃん は、その彼女がほんとうに死んでしまったのではないか?
と、ずっと心に引っ掛かりながら、でもやはり淡々と、その後の人生を送ります。

回想と、
霊媒師に降りてくる ゆうちゃん と親しかった友人たちの話。

その中には、 ゆうちゃん に恋をして、
伝えることすらできないまま亡くなった女性もいますし、
その女性に対する思いを忍ばせたまま、
亡くなった男性の友人もいます。

ゆうちゃん の若いころの、友人たちを中心に
話が展開されていくわけですが・・・[たらーっ(汗)]

読んでいるうちに、
これは回想なのか???
霊媒師を通しての話なのか??? も、
途中で不明瞭になって来るし、
読んでいる私も、回想と現実が、ごちゃまぜになっていきます・・・[たらーっ(汗)]

この物語の中だけでなく、
霊媒師を通して、あの世とこの世の境も、
霧に包まれたように、明確ではないように感じ始めます。

そして、読んだあとは・・・[exclamation×2]

ゆうちゃん って、
気まぐれで彼女と別れるような、
そんな若いころへの後悔と罪悪感で
精神的に病んでしまっているのではないか???
これは、 降霊会 などではなくって、
ゆうちゃん は、 幻聴や幻覚の中で暮らしている んじゃないか???
とも思ってしまいます。

もしくは、ゆうちゃん さえも、降霊会で降りてきた霊なのか・・・???

それとも、認知症かもしれない・・・???
(私は、かなり認知症の気配が濃いと思っています)

読んでいく中で、ゆうちゃん の存在すら危うくなって、
あれ???
これって、どうなったんだっけ????
って、思うけど、
だからと言って、戻り読みして明確に再確認 しようとは思わず、
霧に視界を遮られたような、
そういう不可思議な気持ちのままでいることで良いのだ と、
読書後に思えるような本でした。


うーん。読書感想文になっていないかな??? [爆弾][爆弾][爆弾] (笑)


変な読書感想文、
最後までお読みくださってありがとうございました[るんるん] m(_ _)m

降霊会の夜 (朝日文庫)

降霊会の夜 (朝日文庫)

  • 作者: 浅田次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2014/09/05
  • メディア: 文庫



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