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父とセラピー犬 [父のこと(脳卒中の後遺症・高次脳機能障害)]

皆さま、こんばんは[わーい(嬉しい顔)]
まりりんです。



最近、父のことを記事にしていません。

ずっと体調が悪いからです。


父は、二度の脳梗塞の後は、
リハビリをガンバッて、俗世に復帰しましたが、
その直後に、大きな脳出血を起こしてしまい、
ほぼ全身麻痺となってしまいました。

食べることもできず、
動くこともできず、
構音障害で声も出すこともできません。


昨年の夏、
『廃血症性ショック』 と 『肺炎』 等を 多く併発し、
「1週間もたないでしょう」
と言われ、
それでも、奇跡的に持ち直しました。

そうして、
今年の1月には、
高校時代の野球部のOB会の方々が、
わざわざ横浜からお見舞いに駆けつけてきてくださって、
ほんとうに、感涙の感動的な面会も果たしました。


冬の間、
しばらくは元気になり、
コミュニケーションもとれるようになりました。

麻痺した左足も、
ほんの少しですが動くようになりました。
時折ですが、声らしきものも出ることがあります。


でも、
『廃血症』 が治ったわけではありません。
日々、見る間に体力は落ちていき、
手足もやせ細っていっています。


冬の間、少しだけ体調がよかったときには、
右手は、2度の梗塞の後遺症がありますが、
毛筆が得意なので、
筆ペンを使って字を書く練習まで始めました。

その矢先、
また、肺炎を起こしました。

もう、免疫機能が最低限まで落ちてしまっています。


高熱が続きましたが、
でも、実際のところ、
どれが原因の発熱かわからないくらい、
たくさんの原因を その体内に抱え、
とりわけ、廃血症というものは、
体の免疫力よりも、体の中のバイ菌の方が勝っている状態なので、
なんとも、あぶない日々を過ごしています。


脳卒中(脳梗塞・脳出血)をされた方は、
季節の変わり目と、
低気圧がこたえると言われています。


世間が桜に浮き立つ時期の前後は、
ちょうど季節の変わり目で、
しかも低気圧がうようよしていて、
雨が多い日々が続きます。

季節の変わり目という時期、
脳に重度の後遺症を持つ父は、
意識が朦朧とし、
高熱を出し、
生死の境を彷徨い続けます。


「桜の花を、フクちゃんと見に行こうね」
昨年も約束していたのですが・・・

やはり、桜はムリなんですよね。
秋の紅葉も、ムリなんですよね・・・。


今も、少し、
持ち直してきています。


5月の中旬くらいはすこし元気になり、
今度は、5月末ごろから、
また様態が悪くなる、はず・・・。

梅雨に入るからです。


そうこうしているうちに、
だんだんと弱ってきています。

寝込んでいるうちに、
ついに
右手の機能も失ってしまいました。

指も手も、
自由が利きません。


終末期医療の書類にサインもしました。

FullSizeRender.jpg

無理な治療はしなくていいから、
苦痛だけは和らげて欲しいと・・・


私もそのうち通る道、です。
私も例外ではありませんもの。


容態が何度も何度も危険になって、
その度に落ち込んだり、
ハラハラしたりするけれど、
その間に、
だんだん覚悟ができてきたように思います・・・。



先日は、ハーゲンダッツのアイスクリーム抹茶味を、
4分の1くらい、
長い長い時間をかけて食べました。

こぼれてしまったものも多かったけど、
とても美味しそうに食べてくれました。

私は、
いつ逝ってしまうか分からない父に
アイスクリームを ひとさじ、ひとさじ、運びながら幸せでした。

誤嚥が怖いので、少しずつ、ゆっくり食べてもらいました。

「まだ食べる?」
と言うと、
かすかにうなづきます。

ひとさじ、ひとさじ、
父の、不自由な口に運びました。

4分の1くらい食べると、
食べることに疲れてしまい、
意識が朦朧としてきました。

動けず、
話せず、
食べれず・・・

せめて、アイスクリームくらい、
食べさせてあげたいですものね。

ハーゲンダッツの抹茶味に感謝です[るんるん][ぴかぴか(新しい)]


冷たくて甘くて、
口の中でトロリととろけるアイスクリームは、
嚥下障害があっても食べやすいそうです。


また、そういうことを奨励してくださる病院で、幸せです。



そして、また、先日、
ふくちんが父の面会に行ってくれました[るんるん]


(写真がありません[あせあせ(飛び散る汗)]

ふくちんは、おじいちゃんが大好きなので、
ひざに飛び乗りましたが、
おじいちゃんは、ふくちんを撫でることができません。

不自由な右手を動かそうとしますが、
思ったように動きません。

ふくちんに何度もゲンコツがあたったり、
ふくちんの首を絞めそうになったり、
ふくちんのカボソイ足をつかんでしまったり・・・

ハラハラしっぱなしでしたが、
父も、ふくちんをさわろうと必死でした。

ふくちんは大好きなおじいちゃんの異変に気が付いていて、
父の膝の上で、
よく我慢してくれました。

おじいちゃんの不自由な手の動きに
じっと耐え続けてくれていました。

緊張して、
目に涙がいっぱいたまっていました。

40分くらい格闘して、
父は、やっと右手の指を
少し伸ばして、
ふくちんをさわれるようになりました。

でも、思うように指は広がりませんし、
思ったところに
力を入れることができません。
そして、
力を入れようとしていないところに力が入ります・・・

40分も、
ふくちんをさわりたくて、
父は頑張りました。

その、ふわふわの毛並みを触れるようになったころには、
父は、もう疲れ果てていました・・・


ふくちんも頑張りました[exclamation]




どこまで、どうすればいいのか分かりませんが、
せめて、
意思の伝達ができるように、
また、
ペンを持つことができるように、
私が面会にいったときには、
父の右手の指をマッサージしていきたいと思っています。


意思の伝達ができないなんて、
あまりにもむごいですもの。




今日は、久々に父の話題でした。






今日の1枚の写真は、
楽しい写真にしました[揺れるハート]

私がめちゃめちゃ&サイコーに気に入ってる写真です[揺れるハート][揺れるハート][揺れるハート]

favorite2.JPG

この子、
自分のこと、絶対に人間だと思ってるでしょ[exclamation&question]
お友達と同じように思ってるでしょ[exclamation&question]
もう可愛くって、可愛くって、
大好きな大好きな写真です[揺れるハート]


最後までお読みくださってありがとうございます[るんるん] m(_ _)m









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