藤井邦夫著 『 柳橋の弥平次捕物噺 』 祝い酒 [読書感想文 A^ ^;)]
今日は、藤井邦夫さんの 『 柳橋の弥平次捕物噺 』 について書きたいと思います
私が読んだのは、この4冊。
影法師
祝い酒
道連れ
裏切り
『 柳橋の弥平次捕物噺 』 は6冊ですから、
宿無し と 愚か者 以外の4冊です
以前に一度、 『 柳橋の弥平次捕物噺 』 について書こうとしましたが
著者の藤井邦夫さんがあまりにもすごい人なので、
藤井邦夫さんについて調べた分だけで、相当な文字数になってしまい
読書感想文までアップすることはできませんでした。
以前にアップした藤井邦夫さんの記事はこちら
江戸時代の捕物帳と言えば、TVでたくさん放映されてきましたが、
(私は 大川橋蔵さんの銭形平次 が好きでした )(笑)
柳橋の親分の 弥平次さん って、私のイメージとしては、
人形佐七捕物帳 などにも出てらした 松方 弘樹(まつかた ひろき)さん かな?って思います
情があって、普段は優しくて
怒ったらめっちゃ怖い
著者の 藤井邦夫さん が、時代劇などの脚本を書いていた人ですから、
もう、あの 太秦映画村 のセットそのまま
情景がとてもわかりやすく、
私の記憶の中の江戸時代の捕物帳と重なりやすいのです
小説も脚本っぽいので、
読み始めは、とっつきにくかったですが
読みすすむうちに、すぐに慣れて、
4冊も貸していただいていたので、
もうとても読みやすい本のひとつになりました
短編ばかりが集められた本で、
エロ・グロ・ナンセンスなお話は、まったくありません
例えば、シリーズ2冊目の祝い酒。
その中の 『 祝い酒 』 というお話があります
弥平次 の手先になっていた 直助 は、
過去に、お家騒動と同心殺しに絡む始末屋の一味に殺されてしまいましたが、
突然、その 直助の子ども だと名乗る、5才ほどの男の子が弥平次の家に現れます。
「おとっちゃん、いるか?」
弥平次たち(弥平次の家族や手先として働いている仲間たち)は、
直助に家族がいるなんて話は聞いたことがなかったので、びっくりします。
その男の子は 音吉 といい、音吉によると、
おっかちゃんは知らない男の人に連れて行かれたということ。
皆で調べ始めます。
音吉の母親の おしま は、酒問屋 湊屋で通い女中として働いているのですが、
いろいろ調べていくうちに、
おしまの仕事中、
おしまを見つめていたという、左頬に傷痕のある遊び人風の男が浮かびます。
その男を見つけて、弥平次の手下たちが尾行していると、突然、浪人に襲われます。
弥平次の手下として働いている由吉が、浪人に切られて、怪我をしました。
遊び人? 浪人?
というふうに話が進んでいきます。
結局、 おしま は、過去に、盗賊の頭に買われた女性でした。
その盗賊の頭が亡くなって、
子分たちが 「頭の残した金をよこせ 」 と、おしまを追いかけ、
(盗賊の頭は病気で亡くなったので、お金は治療費で使ってしまっていました)
その盗賊を調べていた 直助 が、おしまと音吉をかくまいました。
直助は、自分が住む銀杏長屋の隣に、おしまと音吉を住まわせました。
そのうち、直助とおしまは愛し合うようになりますが、
直助は殉職してしまって・・・
そして、ある日、
その盗賊の一味に見つかり、おしまは拉致されたのですが、
寸前に音吉だけ、弥平次のところに行かせました。
最後には、盗賊一味は捕まって、おしまは直助の女房だったということで、
皆でめんどうをみていくという話になります。
そして、いつも、文末の最後に弥平次のひと言があります
「これで直助も、迷わず成仏してくれるでしょう……。」
なんだかね、いつも、このひと言がいいのですよ。
読み慣れていくと、TV番組の捕物帖のナレーションに聞こえちまうんですよ
江戸時代にどっぷりつかった4冊でした。
もちろん、あの92才の文学少女に貸していただいた本です。
感想とともに、返却されるのを、
きっと彼女は楽しみにしてはるのやと思います
最後までお読みくださってありがとうございました m(_ _)m
私が読んだのは、この4冊。
影法師
祝い酒
道連れ
裏切り
『 柳橋の弥平次捕物噺 』 は6冊ですから、
宿無し と 愚か者 以外の4冊です
以前に一度、 『 柳橋の弥平次捕物噺 』 について書こうとしましたが
著者の藤井邦夫さんがあまりにもすごい人なので、
藤井邦夫さんについて調べた分だけで、相当な文字数になってしまい
読書感想文までアップすることはできませんでした。
以前にアップした藤井邦夫さんの記事はこちら
江戸時代の捕物帳と言えば、TVでたくさん放映されてきましたが、
(私は 大川橋蔵さんの銭形平次 が好きでした )(笑)
柳橋の親分の 弥平次さん って、私のイメージとしては、
人形佐七捕物帳 などにも出てらした 松方 弘樹(まつかた ひろき)さん かな?って思います
情があって、普段は優しくて
怒ったらめっちゃ怖い
著者の 藤井邦夫さん が、時代劇などの脚本を書いていた人ですから、
もう、あの 太秦映画村 のセットそのまま
情景がとてもわかりやすく、
私の記憶の中の江戸時代の捕物帳と重なりやすいのです
小説も脚本っぽいので、
読み始めは、とっつきにくかったですが
読みすすむうちに、すぐに慣れて、
4冊も貸していただいていたので、
もうとても読みやすい本のひとつになりました
短編ばかりが集められた本で、
エロ・グロ・ナンセンスなお話は、まったくありません
例えば、シリーズ2冊目の祝い酒。
その中の 『 祝い酒 』 というお話があります
弥平次 の手先になっていた 直助 は、
過去に、お家騒動と同心殺しに絡む始末屋の一味に殺されてしまいましたが、
突然、その 直助の子ども だと名乗る、5才ほどの男の子が弥平次の家に現れます。
「おとっちゃん、いるか?」
弥平次たち(弥平次の家族や手先として働いている仲間たち)は、
直助に家族がいるなんて話は聞いたことがなかったので、びっくりします。
その男の子は 音吉 といい、音吉によると、
おっかちゃんは知らない男の人に連れて行かれたということ。
皆で調べ始めます。
音吉の母親の おしま は、酒問屋 湊屋で通い女中として働いているのですが、
いろいろ調べていくうちに、
おしまの仕事中、
おしまを見つめていたという、左頬に傷痕のある遊び人風の男が浮かびます。
その男を見つけて、弥平次の手下たちが尾行していると、突然、浪人に襲われます。
弥平次の手下として働いている由吉が、浪人に切られて、怪我をしました。
遊び人? 浪人?
というふうに話が進んでいきます。
結局、 おしま は、過去に、盗賊の頭に買われた女性でした。
その盗賊の頭が亡くなって、
子分たちが 「頭の残した金をよこせ 」 と、おしまを追いかけ、
(盗賊の頭は病気で亡くなったので、お金は治療費で使ってしまっていました)
その盗賊を調べていた 直助 が、おしまと音吉をかくまいました。
直助は、自分が住む銀杏長屋の隣に、おしまと音吉を住まわせました。
そのうち、直助とおしまは愛し合うようになりますが、
直助は殉職してしまって・・・
そして、ある日、
その盗賊の一味に見つかり、おしまは拉致されたのですが、
寸前に音吉だけ、弥平次のところに行かせました。
最後には、盗賊一味は捕まって、おしまは直助の女房だったということで、
皆でめんどうをみていくという話になります。
そして、いつも、文末の最後に弥平次のひと言があります
「これで直助も、迷わず成仏してくれるでしょう……。」
なんだかね、いつも、このひと言がいいのですよ。
読み慣れていくと、TV番組の捕物帖のナレーションに聞こえちまうんですよ
江戸時代にどっぷりつかった4冊でした。
もちろん、あの92才の文学少女に貸していただいた本です。
感想とともに、返却されるのを、
きっと彼女は楽しみにしてはるのやと思います
最後までお読みくださってありがとうございました m(_ _)m
タグ:感想
ゆきちさん、ミラジョボチッチさん、讃岐人さん、グリーンさん、猫爺さん
ご訪問とナイスを頂き、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by marilyn (2015-11-19 21:40)
よしころんさん、okin-02さん、HIDEand爺さん、ネオ・アッキーさん、ぽちの輔さん、Ujiki.oOさん
ご訪問とナイスを頂いて、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by marilyn (2015-11-20 21:43)