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父のこと~愛犬との最後の面会 [我が家のわんこ(愛犬物語)]

皆さま、こんばんは[るんるん]

前回の記事に、たくさんのナイスと、
そして、
父の喪に対し、
胸に沁みるあたたかいコメントをたくさんいただいて、
ほんとうにありがとうございます。

心から御礼申し上げます。


何度もコメントを読み、
何度も泣いてしまいました。

ほんとうに、
ほんとうに、ありがとうございました。




今日は、また日付が変わってしまいましたが、
(書いたものが、途中で全部 消滅するというアクシデント付きの記事です[がく~(落胆した顔)]



父とふくちんの最後の面会について、
書かせていただきます[るんるん]


さすがに写真を撮る余裕はありませんでしたので、
写真はないのですが・・・[たらーっ(汗)]


父は、重篤状態が長く続いていました。


激痛と、苦しさの中、
見守る私たちも とても辛くて、
看護師さんたちも「辛すぎる」と言われていました・・・


たくさんのお見送りを経験されてきた看護師さんたちに
こんなことを言わせる父の臨終って、
何なんだ[exclamation]
と思いました。


東京の息子A(父の孫)も東京神戸間を行き来し、
私は、携帯を持ったまま、
夜もほとんど眠ることが出来ず、
仕事も長々と休みました。

主治医も、連休返上で、
父に付き添ってくださいました。
非番の看護師さんまで、
父の様子をわざわざ見に来てくださっていました。

ほんとうに、信じがたいほど、有り難いことです。
父は皆に見守られていました。



重篤な状況が続く中、婦長さんがおっしゃいました。

「お父さん、ふくちゃんに会いたいのかもしれません。
 心残りは、ふくちゃんかも。
 明日、ふくちゃんを連れてきてあげて」


それを聞いて、
父のベッドサイドに娘を残し、
息子Aと私、すぐにふくちんを連れに家に帰りました。



だって、明日じゃ間に合わないかもしれない[あせあせ(飛び散る汗)] って思ったから。


大急ぎで、ふくちんをシャンプーしました。
ふくちんは ふわふわの真っ白なわんこに・・・[黒ハート]


そして、
すぐさま、病院に引き返しました。


婦長さんは、ふくちんを、
なんと、
父ひとりだけのICUに入れてくださったのです[exclamation]

ICUの扉を閉め切って、
父は、ふくちんと会うことができました。


ふくちんは、
父の異変に気がついて、
極度に緊張し、
目に涙をいっぱいためて、
(緊張すると涙が出る)
はぁはぁしながら、
父の体の上を歩き回りました。

目を閉じたままの父の顔をペロッと舐めました。


私は、動かない父の手をとり、
ふくちんを撫でさせてあげました。

父は、ふわふわのふくちんにさわることができました。



長い時間、
ICUに犬を入れていただくのにも気が引けて、
私たちは、ふくちんを連れて家に帰りました。

家に着いたとたん、
携帯が鳴りました。



父は息を引き取りました。


目には涙が浮かんでいました。

私は、そうっと父の涙を拭き取りました。


『父が息を引き取るときに涙した』 という事実が、
私には、
とてもとても、
とてもとても、辛かったです。


普通なら、身をよじるほどの苦しみに耐え続け、
父は逝きました。


壮絶で、立派な大往生でした。



私は、父のようなことはできません。
あかんたれですから、ムリです。
断言できます・・・。



看護師さんが、
胸の上に組んだ父の手に、
父が創部した鶴工野球部のキーホルダーを握らせてくれました。

初代キャプテン、初代ピッチャー、初代3番バッターでしたから。

高校、大学時代に野球をしていましたが、
父は母校の鶴工を愛してやみませんでした。




息を引き取るときに
父が涙したことが、
私は非常につらかったのですが・・・


ただね、
棺の中に入った父は
微笑んでいたのですよ。
死に顔って変わるものなのですね。
知りませんでした。




棺の中は、菊ではなく、
父が好きだったカーネーションで飾りました。
カサブランカとバラも添えて。

足元には、ふくちんの写真を引き伸ばして入れました。

とっても華やかでした。




私は、父のために、
たいしたことはできませんでしたが、
最後の病院を見つけて頼み込んだことと、
最後に、ふくちんを会わせてあげられたこと、
鶴工野球部のOBの方々をコンタクトを取らせていただいたこと・・・
これだけは、自負できると思っています。


ICUに、ふくちんを入れてくれる病院なんて
他にありませんものね。

ほんとに有り難い病院でした。


鶴工野球部OB会の方々は、
この1月に、
わざわざ横浜から、お見舞いに駆けつけてくださいました。

もちろん、父は泣いて喜びました。


そして、父の代の、初代ユニフォームを作って、
父に着てもらう と。
夏のマスターズの大会において、
父を選手登録して、
ユニフォーム姿で 甲子園のベンチに入ってもらう、
担いででもお連れします と言ってくださいました。



父は、どんなに嬉しかったことでしょう。



周りの方々に支えられて、
父はもちろん、
私も、ここまで来ることができました。


この拙いブログを読んでくださって、
励ましのあたたかい言葉をかけてくださる方々にも
心から御礼を申し上げます。

何度、お礼を言っても足りないくらいです。



人は誰かを支えています。
必ず。





最後までお読みくださって
ほんとうにありがとうございました。m(_ _)m





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