花に教えられたこと [古ひつじの詩(川柳・狂歌・詩・散文など)]
なんて あざやかに咲くのだろう
目の奥で
網膜がハウリングをおこしそうだ
ショッキングマゼンタ色の花が
あたりを憚らずに咲いている
「言いたいことを言わぬのは
自分をあざむくことである」 と
職場の名言カレンダーに書いてある
月末が来るたびに
私に喰いついてくる言葉だ
自分をあざむき続けると
自分で自分を見失う
嘘が嘘でなくなって
自分の中で迷子になる
そのうち、
ほんとうは何が嫌で
どうしたいのか
何がしたいのか分からなくなる
それがバチというものかもしれない
そう痛感した時期が過去にあった
自分なりの花を咲かせるということに
懸命であれば
あたりがハウリングを起こすような人生を
歩むのかもしれない
結果の及ぼす影響や
わが身を取り巻く反応など
おかまいなしに花は咲く
種を保存するために
花は
ただ咲くしかないから
だからこそ
花は美しく
人の心をうつものなのかもしれない
ひとりひとりのOnly One を求めるなら
ひとりひとりの可能性と
ひとりひとりが咲かせる花を
信じるしかないだろ?
謙虚さとは否定することではない
咲いたって
すぐに刈られる花もある
除草剤をかけられても
草刈り機で刈られても
花は花
ただ懸命に咲く
それが花
目の前のことに
黙々と取り組んで
己に対峙し
真摯に生きていく
それしかないよね
そこから逃げちゃだめだ
都合のいい解釈に身を委ねて
ゆるく甘く生きてっちゃだめだ
誰に格好つけるんだ
誰のための人生なんだ
うそにまみれた人生を送りたくない人は
逃げまわってちゃいけないんじゃないか?
夜・・・
花は眠る
誰にも言われなくても
日暮れとともに花は眠る
そして
朝日でまた花開く
毎日 それをくり返し
しなびて枯れて朽ちていく
花に諭された人生
あらためて姿勢を正し
真摯に向き合わねば・・・
そう
今からでも・・・
(最近、ちょっと自分に甘くなってたかもしれません)
最後までお読みくださってありがとうございます m(_ _)m