「銀の雨」 宇江佐真理著 [読書感想文 A^ ^;)]
久しぶりの読書感想文です
宇江佐真理さんの著書の『銀の雨』 を読みました
これは、友人が進呈して下さった本で、
友人と言ってはおこがましい、92才の女性なんですが、
読書が好きで、今でも文学少女
私の憧れです
普段は、宮部みゆきさんの本を読んでおられることが多いのですが、
いきなりプレゼントして下さった本は、
「読みやすいから」 という理由で、銀の雨 宇江佐真理著 でした。
江戸時代の捕り物帳 は、まったく読んだことがなく、
山本周五郎の赤ひげ くらいで、
江戸時代に、そんなに興味がなかった私としては、
江戸時代大好き人間の娘の話を聞く程度でじゅうぶん満足していました (笑)
それを知っていて、の、プレゼントです
びっくりしたし、とぉ~っても嬉しかった
読んでみて、またまたびっくりしました
中村 主水(なかむら もんど)のイメージそのままで読めました。(笑)
殺人などの場面はなく、ただ、ちょっとした事件と、
主人公の家族や周辺の人々が織りなす情のある生活が描かれています。
私の『怖がり』をよく御存じです ^^;
『銀の雨』を書かれた 宇江佐真理さん は、
函館 に住んでおられる66才(2015年現在で)。
46歳のときにオール読物新人賞を受賞して文壇デビューを飾られています。
吉川英治文学新人賞受賞を受賞され、直木賞候補にも何度も名前があがっています。
中でも、髪結い伊三次 は、フジテレビでドラマ化され、中村橋之助さんが主演されています。
ただ、ドラマの方は評判が余り良くなかったようです。
私も、ちょっとだけ見たような気がします。
私が読んだ 『銀の雨』 は、江戸時代の人情深い捕り物帳でした
北町奉行所の同心、為後勘八郎 が主人公で、その周囲の人々が織りなす人間模様を
心の情景を中心に書かれています。
同心の為後勘八郎 は、堪忍旦那と呼ばれています。
同僚の 岡部主馬 は18才で、なかなかまじめ過ぎて、 そりが合いません。
でも、 為後勘八郎 は相手にはしませんが、
主馬 が絡んできます。(笑)
「犯した罪は罪して償わなくてはなりません!」
「これはこれは。拙者が吟味を受けているような心地になりますな。あいすみませぬ」
寛容な中年と生真面目な若者を描きます。
あぁ、分かるワ、コレ (笑)
職場でもそう(笑)
それに、私には18才を通過した息子たちがおりますもの。(笑)
そして、為後勘八郎 の娘、小夜 は、主馬に恋をしています
でも、小夜は為後勘八郎 に似て余り美人とは言えないようす。
妻の雪江は、為後勘八郎 が泥酔して帰った翌日に、
“翌日の朝の雪の態度は勘八郎を百叩きにあった下手人のような気持ちにさせるのだった”
と、中村主水の妻、りつさんを彷彿とさせてくれます。(笑)
岡っ引きの半吉は、蕎麦屋を営みながら為後勘八郎の手伝いをしています。
『銀の雨』には5編が収録されています。
(あまり詳しくは書きません。ネタバレになってしまいますので)
“その角を曲がって”
おみちという少女の秘密の話です。
“犬嫌い”
ここでは、紅塵堂の月江と岡っ引きの八右衛門、娘のゆたが登場します。
が、主馬の恋人、おりせの話です。
“魚捨てる女”
この話は、しじみ売りの梅助と、唐沢郁之助という浪人の話です。
“松風”
これは、岡部主馬の話。
そして、 “銀の雨”
巡り巡って、この人達がどこに落ち着くかを書いたお話です。
全編を通して、為後勘八郎と娘の小夜が絡んできます
どきどきハラハラはしませんが、
この本を読んでいるときに、あまりに熱中してしまい、
乗る電車をまちがえたり(阪急特急と阪神特急)、
降りる駅を乗り過ごしそうになったり…と、
久しぶりに夢中に慣れた本でした
作品って、作家さんが透けて見えるんだなぁ、としみじみ思いました
宇江佐真理さん、大好きになりました
92才の友人に感謝、デス
宇江佐真理さんの作品を、他にもいくつか読んでみたいと思いました
最後までおつき合い下さって、ありがとうございます m(_ _)m
単行本
文庫本
宇江佐真理さんの著書の『銀の雨』 を読みました
これは、友人が進呈して下さった本で、
友人と言ってはおこがましい、92才の女性なんですが、
読書が好きで、今でも文学少女
私の憧れです
普段は、宮部みゆきさんの本を読んでおられることが多いのですが、
いきなりプレゼントして下さった本は、
「読みやすいから」 という理由で、銀の雨 宇江佐真理著 でした。
江戸時代の捕り物帳 は、まったく読んだことがなく、
山本周五郎の赤ひげ くらいで、
江戸時代に、そんなに興味がなかった私としては、
江戸時代大好き人間の娘の話を聞く程度でじゅうぶん満足していました (笑)
それを知っていて、の、プレゼントです
びっくりしたし、とぉ~っても嬉しかった
読んでみて、またまたびっくりしました
中村 主水(なかむら もんど)のイメージそのままで読めました。(笑)
殺人などの場面はなく、ただ、ちょっとした事件と、
主人公の家族や周辺の人々が織りなす情のある生活が描かれています。
私の『怖がり』をよく御存じです ^^;
『銀の雨』を書かれた 宇江佐真理さん は、
函館 に住んでおられる66才(2015年現在で)。
46歳のときにオール読物新人賞を受賞して文壇デビューを飾られています。
吉川英治文学新人賞受賞を受賞され、直木賞候補にも何度も名前があがっています。
中でも、髪結い伊三次 は、フジテレビでドラマ化され、中村橋之助さんが主演されています。
ただ、ドラマの方は評判が余り良くなかったようです。
私も、ちょっとだけ見たような気がします。
私が読んだ 『銀の雨』 は、江戸時代の人情深い捕り物帳でした
北町奉行所の同心、為後勘八郎 が主人公で、その周囲の人々が織りなす人間模様を
心の情景を中心に書かれています。
同心の為後勘八郎 は、堪忍旦那と呼ばれています。
同僚の 岡部主馬 は18才で、なかなかまじめ過ぎて、 そりが合いません。
でも、 為後勘八郎 は相手にはしませんが、
主馬 が絡んできます。(笑)
「犯した罪は罪して償わなくてはなりません!」
「これはこれは。拙者が吟味を受けているような心地になりますな。あいすみませぬ」
寛容な中年と生真面目な若者を描きます。
あぁ、分かるワ、コレ (笑)
職場でもそう(笑)
それに、私には18才を通過した息子たちがおりますもの。(笑)
そして、為後勘八郎 の娘、小夜 は、主馬に恋をしています
でも、小夜は為後勘八郎 に似て余り美人とは言えないようす。
妻の雪江は、為後勘八郎 が泥酔して帰った翌日に、
“翌日の朝の雪の態度は勘八郎を百叩きにあった下手人のような気持ちにさせるのだった”
と、中村主水の妻、りつさんを彷彿とさせてくれます。(笑)
岡っ引きの半吉は、蕎麦屋を営みながら為後勘八郎の手伝いをしています。
『銀の雨』には5編が収録されています。
(あまり詳しくは書きません。ネタバレになってしまいますので)
“その角を曲がって”
おみちという少女の秘密の話です。
“犬嫌い”
ここでは、紅塵堂の月江と岡っ引きの八右衛門、娘のゆたが登場します。
が、主馬の恋人、おりせの話です。
“魚捨てる女”
この話は、しじみ売りの梅助と、唐沢郁之助という浪人の話です。
“松風”
これは、岡部主馬の話。
そして、 “銀の雨”
巡り巡って、この人達がどこに落ち着くかを書いたお話です。
全編を通して、為後勘八郎と娘の小夜が絡んできます
どきどきハラハラはしませんが、
この本を読んでいるときに、あまりに熱中してしまい、
乗る電車をまちがえたり(阪急特急と阪神特急)、
降りる駅を乗り過ごしそうになったり…と、
久しぶりに夢中に慣れた本でした
作品って、作家さんが透けて見えるんだなぁ、としみじみ思いました
宇江佐真理さん、大好きになりました
92才の友人に感謝、デス
宇江佐真理さんの作品を、他にもいくつか読んでみたいと思いました
最後までおつき合い下さって、ありがとうございます m(_ _)m
単行本
文庫本