SSブログ

犬の思い出(ジステンバーのこと) [我が家のわんこ(愛犬物語)]

今は、ふくちんがいてくれていますが、
代々、何匹かの犬とのお付き合いがありました。

今日は、サム という犬のことを書きたいと思います。

サムは私が中学生のときに貰ってきた犬です。

伯母の家のご近所で生まれたシバ系の雑種でした。

と~ってもオトコマエな犬で、
利発で、理性的で、
引っ越して友達がいなかった私にとっては、
なくてはならない親友でもありました。

サムには、何でも聞いてもらっていました。
サムがいたからこそ、
住みなれない土地と、
理解できない価値観の中で、
なんとか暮らしていけたと思っています。

ツタンカーメンのように、
目のフチに黒いアイラインがキリッと引いてあって、
大きな目が涼しく、凛々しく、
薄茶の毛並みは短く美しく、
尾っぽはちょっと曲がり気味でしたが(笑)
とてもきれいな犬でした。

お散歩をしていると、
プップップ・・・とオナラをします。(笑)
そして、こともあろうに、
びっくりしたように振り返るのです。
「えぇー[exclamation&question]
 私とちゃうやん[exclamation&question]
通りすがりの人からすれば、
私が犬のせいにしていると見えたでしょう。(笑)

そういうことを楽しんでいるような、賢い犬でした。^^

ボール投げも大好きで、
弾丸のように駆け回ります。

学校から帰ってきて、サムを過ごす時間が、
夕焼け色のイメージで、
今も私の心の中に残っています[揺れるハート]


でも、私のせいで、
サムの最期はやってきました。

高校1年生のとき、
お隣りのわんちゃんが病気になりました。
高熱が出て苦しそうで、
誰にも触らせません。
獣医さんにもらったお薬も飲ますことができません。

困った隣人が私に助けを求めました。

私は大の犬好きで、
ご近所のわんちゃん達と、とても仲が良かったものですから・・・。

お隣のわんちゃんなのに、
私にだけは触らせてくれました。A^ ^;)
私の手から、お薬も飲んでくれました。
私は毎日看病に通いました。

そして、お隣のわんちゃんが元気になりかけたころ、
うちのサムに病気が伝染してしまったのです。

最悪。
ジステンバーでした。[がく~(落胆した顔)]

母が、サムはワクチンを受けていると言っていたので、
うちのサムは大丈夫、と信じて疑わなかったのですが、
ワクチンは切れていたのでした。

私がうつしてしまったのです
ほんとうに、最悪でした。


高熱が続き、
歩けなくなって、
食べられなくなって、
最後には、とうとうウイルスが脳に達してしまいました。


おもちゃの犬のように、
宙を見てワンワンと吠え続けました。
糞尿(血便)を垂れ流したまま、
横になっているにもかかわらず、
足は、歩行しているようにずっと動かしていました。

名前を呼んでも、
泣き叫んでも、
サムの目は宙を見つめたまま。
ずっとずっと機械的に吠え続けていました。

獣医さんに、もう、一生このままだと言われました。
[犬] 獣医さんも「風邪です」って、誤診だったんです)

サムの尿の臭いを嗅いだ犬にも、
ジステンバーは感染するそうです。
そして、私が、
サムの看病を続けている間、
ジステンバーの菌を、周囲にまき散らすことになるのでした。

獣医さんに、私から、サムの安楽死をお願いしました。



泣いても、泣いても、
サムはもう戻ってきませんでした。

高校の授業中もずっと泣いていました。
授業を受けながら、
先生の顔を見つめたまま、ぼろぼろ泣くので、
先生方に、
「どうした?何があった?」 と、
かなり焦らせてしまうことになりました。

お隣の、元気になったわんちゃんの走り回る姿を見るたびに、
あの子が救われただけでも良かったと思うことにしようと、
それでも、やっぱり、涙が止まりませんでした。
サムが一緒に走る姿が重なりました。


ふくちんの、ワクチンは必ず受けます[exclamation]
もう、あんな辛い目には、合いたくないですもの、

ジステンバーは致死率90%という怖い病気です。
感染率も高く、
詳しいことは、まだ分かっていません。
中枢神経を侵されて、
安楽死を選ばないまでも、
サムのようになったら、先は長くなく、
結局は、命を落としてしまいます。
助かっても重い後遺症が残ります。


先週、ふくちんのワクチンを受けに行きました。
ブルブル震えて、
情けない姿のふくちん[ふらふら]
[犬] 写真を撮るのを忘れました~[ダッシュ(走り出すさま)]

注射が終わったら、
あっけらかんと元気になりました。
げんきんな犬[exclamation](笑)
[犬] 注射を痛がることもありません)

「注射のあと、1時間くらいは安静にして、注意していてください」
といつものように言われて、
そうっと、大事に大事に抱っこして帰って来ました。


ワクチンだけは忘れないでくださいね[るんるん]


サムの思い出、
最後までお読みくださって、ありがとうございました[るんるん] m(_ _)m


nice!(26)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ペット

nice! 26

コメント 11

ちばおハム

わんこさん サムくんのの貴重な体験を教えていただきありがとうございました。私は詳しくなくて、小学生の頃飼っていた犬のこともあまり世話もせずにいましたので、愛犬家さん方から聞く犬のお世話のことは参考にしています。
沖縄ではフィラリア薬が通年で、これも教わったことです。
もちろん予防接種も受けに行っています。
(今の病院はありがたいことに手紙でお知らせしてくれるんですよね)
病気にならず、元気に過ごせますように。
by ちばおハム (2015-12-30 05:46) 

ゲンママ

サム君の事、思い出すだけでも辛いですね。。
私も、幼いころから犬を飼っていますが
無知や経済的な理由や他の事に気持ちが行ったりして
不幸にした子もいっぱいいます。
今、そのことを思い出し苦しいです。
毎日、心の中でお祈りしています。
今いるゲンの事をその子たちだと思って
精一杯可愛がって幸せにしようと毎日言い聞かせています。
自分を責めないでくださいね!
by ゲンママ (2015-12-30 07:14) 

みぃにゃん

辛すぎる思い出ですね。ワクチン受けてる犬って少なかったりしますね。みんなに知ってほしいものです。我家ももちろんうけています。
なってからでは襲いですもん。サムちゃんが命はって教えてくれた大切なこと無駄にしたくないですね。
by みぃにゃん (2015-12-30 07:35) 

makkun

・・・・・・・まりりんさん!
よく立ち直ってふくちんを家族にしてくれました(^^
私だったらと考えてみましたが結論が難しいかも・・・
サム君の思いを察しつつ
ふくちんとの日々を過ごして戴けると
サム君も嬉しいでしょうね~
ウルウルのmakkunでした~。゚(゚´Д`゚)゚。
by makkun (2015-12-30 12:16) 

まりりん

ちばおハムさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
おぉ、沖縄は年中、蚊の心配があるのですね。
知りませんでしたー!
こちらでは、4月くらい~11月までフィラリアの薬を使います。
私も皆さんのブログでいろいろ勉強させて頂くことが多いです。
ヤクミルクのチーズやぶたみみも買いましたし^^
私も、サムだけじゃなくて反省はいろいろあります><;

by まりりん (2015-12-31 09:50) 

まりりん

ゲンママさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
サムのこと、もう40年ほど前になりますので、
すっかり卒業してると思っていたのですが、
ブログを書いてるうちに泣けて泣けて仕方ありませんでした。
(ここまで書いてまた泣けてきちゃう~ T T )
ゲンちゃまに癒されて、私はふくちんに癒されて・・・
今の子を幸せにしてあげましょうね、お互い・・・^^
by まりりん (2015-12-31 09:53) 

まりりん

みぃにゃんさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
そうですね、サムが命をはって教えてくれたこと・・・
伝染病の怖さ・・・
無知や、到らないことの辛さ・・・
思い出とともにたくさんあります。
多感な高校生のころでしたからね。
今でも辛い思い出ですが、当時は毎日泣き続けてました。
獣医さんにも徹底的に質問して、
自分で納得するまで調べるようにしています^^
私の限界もありますが・・・A^ ^;)

by まりりん (2015-12-31 09:59) 

まりりん

makkunさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
暖かいお言葉、ありがとうございます♪
サムのことは、その後に伯母から引き取らざるを得なかったシェパードのベルちゃんが癒してくれました。
捨てられなかったサムの小屋を破壊してくれましたから(笑)
その後、ベルに子どもが生まれ、
ベルも亡くなり、子ども(38キロで『チビ』という名前でした!)も亡くなり、
そして、まりりんが来てくれて、
ねこ軍団が登場し、ねこの入れ替わりはげしく、
まりが亡くなり、ふくちんが来ました。
その間、反省すべきことや至らなかったことは多々ありますが、
(今も、ふくちんはお留守番が多い T T )
ふくちんを抱きしめるように大切にして暮らしています。
makkunさんのCoCoたんのリハビリの記事には、
ほんとうにお勉強させて頂いております♪
ありがとうございますm(_ _)m
by まりりん (2015-12-31 10:05) 

まりりん

皆さん、ご訪問とナイスをありがとうございます♪ m(_ _)m
ちょっと記事が暗かったかもしれません。
ごめんなさいね m(_ _)m
by まりりん (2015-12-31 10:08) 

ojioji

大晦日に泣いてしまいました。サム君とまりりんさまと心が通い合っていたのですね。サム君が駆け回る姿が目に浮かぶようです。授業中も泣いておられた女子高生まりりんさん。かつて、塾の中2の女子が、可愛がっていたハムスターが亡くなって授業中ずっと泣いていたのを思い出しました。いつかは訪れる別れ、それよりも、素晴らしい交流の日々を共にできて、サム君は感謝の気持ちで旅立ったと思います。最高のおふたりですよ。

by ojioji (2015-12-31 13:39) 

まりりん

ojiojiさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
大晦日に泣かせてしまってごめんなさい;
暖かいお言葉、ありがとうございます^^
もう何十年も前のことなのに、書いてたら泣いてしまいました。
「私がうつしてしまった」という言葉が心の奥不覚に刻まれているんだと思います。
今もサムの思い出を大切に、
今の子も大切に過ごせています^^
by まりりん (2016-01-02 00:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。