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父のそばで詠む詩 [古ひつじの詩(川柳・狂歌・詩・散文など)]

ある人の記事で、
2013年の麻生さんの発言を思い出しました。

「いいかげん死にてえなと思っても生きられますから」

まさか、あの年に父が倒れるなんて考えてもみなかったので、
普通に、
「ほんまに、クチの悪い人やわぁ。
 言いたいことは分かるけど、
 ええ年した大人やから、言いかたってもんがあるでしょうに。
 ・・・ったく・・・」
なぁんて思ってました[たらーっ(汗)]




父のそばで詠んだうたです。
またまた、川柳か、な、?
ノートに書き溜めてある分です。



父の目は
さえずり聞こえぬガラス越し
風駆け廻る
冬空見つめて



格子無き
牢獄だとか思わずに
繋ぐ望みを
繋ぐ糸探り



病室に
入った途端に
胸詰まる
声を失くして
生死も選べぬ



大根の
如きに並ぶ
繋がれし人  (たくさんの管で・・・)
終の棲家か?
療養病棟



どうやって
救い出せばいいのかと
無い知恵絞って
地団太踏みつつ



年月が
経ってみないと
分からんよ
幸は仇なり
不幸は幸なり



人生の
旅に病みしは母弟
身体を病みしは
丈夫な父かと



ただ耐えて
耐えて忍んで
生つなぐ
父が何した
なんでこうなる



耐え忍び
その向こうに待つ
安らかな
死への想いが
希望になるのか?



動けずに
ベッドの柵を触ってる
残った感触
確かめるように



せめてもの
娘の願いは
夢の中
父が自由に
駆けてくれれば



父のいく
道は濃霧で見えねども
手を離さずに
支え続ける



我が身のみ
集中するのを避けるため
敢えて心配
させてみるなり



あの頃の
元気な父に
もう一度
会えたらたくさん
注意してやる



因と縁
あるわけないと
父見れば
苦痛に固まる
顔の筋肉



生きること
そは希望ではなかったか?
死ぬること
そは闇ではなかったか?
父を見てると
逆にも思える



お父さん
付けたあだ名は
ウォーキング修身
ぐうの音も出ぬ
正義論 聞きたい



よぉ耐えてる
よぉ頑張ってると
誉めそやす
悲しく微笑む
寝たきりの勇姿




生きている人が必ず迎える『死』という現実です。
ちょっと暗くてごめんなさい。


父は犬が大好きで、
元気なときに父に抱かれ、
そのまま寝てしまった、ふくちんの寝顔[揺れるハート]
(父は嬉しさいっぱいの顔で、ふくちんが目覚めるまでじぃーっとしていました)
titinidakarete.JPG



話題を、ちょと変えまして・・・

JRの駅の広告の張り替えを 初めて見ました。
koukoku.jpg

瀬戸内の海[ぴかぴか(新しい)]
uni1.JPG
uni2.JPG
『千と千尋』 の海を走る電車の中から、です^^


最後までお付き合いくださってありがとうございます♪ m(_ _)m



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コメント 21

makkun

まりりんさん!
お父さんがノートに書き止めてくれたもの・・・・
私は経験者として涙が溢れました・・・
私は会社の経営者でしたので一秒も早く退院せねばと思い
毎日必死にリハビリに励んでいました。
先ずは「死ななくて良かったな~」の思いで一杯でしたが
当時のお父さんの気持ちが手に取るように分かります。
by makkun (2015-12-17 19:41) 

まりりん

makkunさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
makkunさんも、脳出血を乗り越えてこられたのですものね。
ほんとうに、よく帰還なさいましたね。
尋常な努力ではなかったでしょう。
その経験が、CoCoたんのリハビリに活きていらっしゃる・・・
と私は思っております。
そして、ごめんなさい、
父の傍で、私が詠んだ詩なんです。
父の気持ちが分かっていると解釈させて頂いて良いのですね・・・(;_;
by まりりん (2015-12-17 22:43) 

まりりん

猫爺さん

ご訪問とナイス、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by まりりん (2015-12-17 22:45) 

mimimomo

おはようございます^^
お父様大変ですね。今も病室でしょうか。看病は大変ですよね。息子のことを思い出します。
by mimimomo (2015-12-18 06:23) 

ゲンママ

お父様に抱かれたふくちんの幸せそうなこと。。
そして、写ってはいませんが。。
お父様の満面の笑みが浮かびます。。。
by ゲンママ (2015-12-18 06:29) 

yakko

お早うございます。
お父様の旁で詠まれた「うた」に涙しました・・・
by yakko (2015-12-18 09:45) 

mamii

父上のそばで読まれた詩、読み返しました。
父上の看病も大変ですねお察しします。
by mamii (2015-12-18 11:54) 

まりりん

mimimomoさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
息子さんのこと、まったく存じ上げなくて・・・
ごめんなさい。

療養病棟は、衰えるのを待つだけのところなので、
これから先は、ずっとこの病院にいることになっています。
が、なんとか脱出させてあげたいと思い、画策しています。

by まりりん (2015-12-18 12:50) 

まりりん

ゲンママさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
仰る通りです。
写ってはいませんが、
父は満面の笑みで、ふくちんばかり見つめていました^^
昨日も、「フクチャン アイタイ」と書きました。
by まりりん (2015-12-18 12:57) 

まりりん

yakkoさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
父の傍で、泣くわけにもいかず、
涙をこらえていましたら、
言葉がほろほろとこぼれました。
その詩です。
ありがとうございます。
by まりりん (2015-12-18 12:58) 

まりりん

mamiiさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
本人が一番苦しんでいますが、
傍で見ている者も相当にこたえます。
私自身のストレスをコントロールするように気をつけています。
いろんなところで勉強させて頂いています。
by まりりん (2015-12-18 13:01) 

まりりん

okin-02さん、あんれにさん、まるたろうさん、(。・_・。)2kさん、ミラジョボチッチさん、シャテニエさん、yumiさん、シラネアオイさん、ちばおハムさん、ナビパさん、ぽちの輔さん、ゆるりさん、旅爺さん、みぃにゃんさん、tommy88さん、enosanさん、イチローさん、mayuさん、ゆきちさん

ご訪問とナイスをいただき、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by まりりん (2015-12-18 13:09) 

okko

心に残る後悔の気持ちがないように、ご看病お願いいたします。
父は102才の大往生でしたが、口がきけなくなってから、かなりの力でワタシの手をギュッと握りしめてくれました。それが、全てを物語っているように感じられました。
by okko (2015-12-18 15:24) 

よしころん

祖父は 「もう生きるんにも飽きたわ~」 と言っていました。
昨年107歳で亡くなりました。
3歳で天涯孤独となった祖父。
生きるとは死ぬとは、その身をもってたくさんのことを教えてくれました。
まりりんさんの笑顔がお父様の支えになっていると思います。
どうか思いつめすぎないようになさってください♪
by よしころん (2015-12-18 15:28) 

まりりん

okkoさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
仰って下さったこと、よく分かります。
父も私の手を握ります。
「頼むぞ」と言っているようなときもあり、
「ありがとう」と言っているときもあります。
手と目で会話をしています。
後悔は・・・引き取れないことでしょうか・・・。
102才で大往生なされたのですね。
ありがとうございます。

by まりりん (2015-12-18 19:30) 

まりりん

よしころんさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
107才で逝かれたのですか。
3歳で天涯孤独って、大変な思いをされた方だったのですね。
父も同じく、私と、そして孫たちに、
いろんなことを提示して見せてくれています。
「おじいちゃん、立派だよ」って言うと、遠くを見たまま、こっくり頷いていました。
あたたかいお言葉、ありがとうございます。
気をつけます。
by まりりん (2015-12-18 19:35) 

まりりん

ジジコッすさん、Bucoさん、ぴーすけ君さん、ちぃさん、空楽さん、たこさん

ご訪問とナイス、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by まりりん (2015-12-18 19:37) 

まりりん

Ujiki.oOさん、ぼんぼちぼちぼちさん、ojiojiさん、DorakenBeginerさん

ご訪問とナイス、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by まりりん (2015-12-19 23:21) 

ojioji

小さい頃、可愛がってもらっていた叔母が卵巣がんの末期というのを昨日聞いて、改めて、まりりん様の歌を読ませていただきましたm(_ _)m
それぞれの短歌、とても胸に沁み入ります。
格子無き牢獄の歌を始め、付き添う方の気持ちが痛いほど伝わりました。
終の棲家か 療養病棟
人生の旅に・・・
「耐えて忍んで生つなぐ」、お父様が苦しんでいるとは限らないような。
まりりんさまの温もりを心で感じていらっしゃるかと。
ウォーキング修身、なんて素敵なお父上でしょう。
ぼくも肖って「ぐうの音も出ぬ正義論」吐きたいものです(^^;)
・・・父を見てると逆にも思える
この歌をいちばん後ろに置きたいです。
穏やかで安らかな境地に浸りたくて。
お蔭様で、昨春85で逝った父と9月に7歳で逝ったみうめを温かく偲ぶことが出来ました。
by ojioji (2015-12-20 12:38) 

まりりん

ojiojiさん

ご訪問&ナイス&コメント、ありがとうございます♪ m(_ _)m
そして、ご丁寧なご感想をいただいて、
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます♪
幼いころから「ぐうの音も出ぬ正義論」には苦しみました(笑)
でも、この年齢になってきてみると、
父に似てるところ、受け継いだところ、あるんですよね・・・^^;
叔母様、どうぞ悔いのないようにお見舞いくださいませ。
私も、可愛がってくれた伯母に、もう一度会いたかったです T T
by まりりん (2015-12-21 23:17) 

まりりん

Drakenbiginersさん、やっしーさん

ご訪問とナイス、ありがとうございます♪ m(_ _)m
by まりりん (2015-12-21 23:20) 

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