堀文子展 『 一所不在・旅 』 その2
今日ご県立美術館に、堀文子展を見に行った5日は、あいにくの雨でした
「絶対に行きたい 」 と思いながら、
忙しさにかまけて、毎日をうっかり過ごしていましたら、
はッと気がつくと、
堀文子展~[ 一所不住・旅 ] ~ は、
今月の7日まで。
もう思いついた当日、5日しか行ける日がありませんでした
絶対に見たかったから・・・
「雨だと、美術館がすいてるかもしれへんわ・・・」
などと、雑念妄想に期待を膨らませて、兵庫県立美術館まで行ってきました。
たまたま今日がお休みで家にいた娘が、
「駅まで送迎してあげよう 」
と大変に嬉しいことを言うてくれましたので、それに甘えることにしました
そして、JRの駅に着くと、
なんと!
事故でJRは運行していないらしい \(◎o◎)/
「えーーーーー 」
でも、そこに流れるアナウンス・・・
運転再開の1番目の快速が発車するところで、
「 お急ぎください 」 だって
私はダッシュで階段を駆け上がり、
(速度はめちゃめちゃ遅いけど)(笑)
ぜぇぜぇ息を切らしながら、停まっていた快速電車に乗り込みました。
電車はすいていました。
ああ、これは
「行きなさい」っていうことね・・・
そう思いながら・・・
いつもなら、電車に乗ると、スマホ・kindleの無料版三国志(吉川英治さん著)を読むことにしているのですが、
あのときは何も読む気にならず。
ただぼぉーっと窓の外に広がる海を眺め、
いろんなことを思いながら電車に揺られていきました。
雨は、けっこうなふき降りで、
阪神岩屋の駅を降りてから、県立美術館までの道では、
風雨との戦いでした。
傘で 「ぐおー 」 と戦いながら歩きました。
やっぱ、私如きが、堀文子さまの絵画を見に行くのなら、
これくらいの妨害が入っても仕方がないのかもしれない・・・
などと、意味のよくわからないことを考えていました。
やっと辿りついた堀文子展は、県立美術館の3階。
堀文子さんの絵画の前に立つと・・・ 圧巻でした
脳の中の言葉をすべて失ってしまい、
私は不覚にも、絵の前で泣いてしまいました。何度も・・・何度も・・・
恥ずかしいので必死で堪えましたが
80年間余りの作品を目前に並べられてしまったら・・・
もう言葉も理屈も失ってしまいます。
自分の中からは、何も出てきません。
想像以上に、堀文子さんの存在感がビシビシと伝わってきます。
やわらかで、しなやかで、それでいて厳しく、確固たる存在感、です。
年齢によって、堀文子さんの、絵が変わっていく過程を見ていたら、
堀文子さんの挑戦する精神や、
自分に妥協を許さない厳しさや、
そして、自然に対する、細やかで深い愛情を 肌身に染みて感じました。
行ってよかった・・・
いくつになっても、そこにあぐらをかかない人。
堀文子さんの言葉より抜粋・・・
「芸術とは、何物にも従属しない個々の生命のリアリズムであると思います」
「さまざまな国を旅して、『風景は思想だ』と私は確信した。風景は自然を取捨選択し、その国の人々が作り上げた作品なのだ。」
ああ、これが芸術というものなのですね。
圧倒的な力を持つもの、それが芸術。
芸術の前では、私一人の存在なんてホコリの粒のようなものでした。
ほんま、私ってまだまだ青いわーって思いました。
「 すみませんでした 」
神さまに一喝されたような、
それでいて、とても清々しい気分になりました
帰り道の雑草の、
なんて生き生きと感じられることか・・・
枯れた茎さえ、命の痕を残しているように見えました
今まで、いろんな画家の展覧会をみたけれど、
こんなに心に迫ったものは初めてでした。
すごいなぁ・・・
奢らず、誇らず、羨まず、欲を捨て、時流をよそに脱俗を夢見て、 私は一所不住の旅を続けてきた。
( 『 堀文子の言葉 ひとりで生きる 』 求龍堂2010年 )
堀文子展、遭遇された方は、
ぜひ、お出掛けになられることをお勧めいたします m(_ _)m
拙い感想文ですみません・・・
最後までお読みくださってありがとうございました m(_ _)m
「絶対に行きたい 」 と思いながら、
忙しさにかまけて、毎日をうっかり過ごしていましたら、
はッと気がつくと、
堀文子展~[ 一所不住・旅 ] ~ は、
今月の7日まで。
もう思いついた当日、5日しか行ける日がありませんでした
絶対に見たかったから・・・
「雨だと、美術館がすいてるかもしれへんわ・・・」
などと、雑念妄想に期待を膨らませて、兵庫県立美術館まで行ってきました。
たまたま今日がお休みで家にいた娘が、
「駅まで送迎してあげよう 」
と大変に嬉しいことを言うてくれましたので、それに甘えることにしました
そして、JRの駅に着くと、
なんと!
事故でJRは運行していないらしい \(◎o◎)/
「えーーーーー 」
でも、そこに流れるアナウンス・・・
運転再開の1番目の快速が発車するところで、
「 お急ぎください 」 だって
私はダッシュで階段を駆け上がり、
(速度はめちゃめちゃ遅いけど)(笑)
ぜぇぜぇ息を切らしながら、停まっていた快速電車に乗り込みました。
電車はすいていました。
ああ、これは
「行きなさい」っていうことね・・・
そう思いながら・・・
いつもなら、電車に乗ると、スマホ・kindleの無料版三国志(吉川英治さん著)を読むことにしているのですが、
あのときは何も読む気にならず。
ただぼぉーっと窓の外に広がる海を眺め、
いろんなことを思いながら電車に揺られていきました。
雨は、けっこうなふき降りで、
阪神岩屋の駅を降りてから、県立美術館までの道では、
風雨との戦いでした。
傘で 「ぐおー 」 と戦いながら歩きました。
やっぱ、私如きが、堀文子さまの絵画を見に行くのなら、
これくらいの妨害が入っても仕方がないのかもしれない・・・
などと、意味のよくわからないことを考えていました。
やっと辿りついた堀文子展は、県立美術館の3階。
堀文子さんの絵画の前に立つと・・・ 圧巻でした
脳の中の言葉をすべて失ってしまい、
私は不覚にも、絵の前で泣いてしまいました。何度も・・・何度も・・・
恥ずかしいので必死で堪えましたが
80年間余りの作品を目前に並べられてしまったら・・・
もう言葉も理屈も失ってしまいます。
自分の中からは、何も出てきません。
想像以上に、堀文子さんの存在感がビシビシと伝わってきます。
やわらかで、しなやかで、それでいて厳しく、確固たる存在感、です。
年齢によって、堀文子さんの、絵が変わっていく過程を見ていたら、
堀文子さんの挑戦する精神や、
自分に妥協を許さない厳しさや、
そして、自然に対する、細やかで深い愛情を 肌身に染みて感じました。
行ってよかった・・・
いくつになっても、そこにあぐらをかかない人。
堀文子さんの言葉より抜粋・・・
「芸術とは、何物にも従属しない個々の生命のリアリズムであると思います」
「さまざまな国を旅して、『風景は思想だ』と私は確信した。風景は自然を取捨選択し、その国の人々が作り上げた作品なのだ。」
ああ、これが芸術というものなのですね。
圧倒的な力を持つもの、それが芸術。
芸術の前では、私一人の存在なんてホコリの粒のようなものでした。
ほんま、私ってまだまだ青いわーって思いました。
「 すみませんでした 」
神さまに一喝されたような、
それでいて、とても清々しい気分になりました
帰り道の雑草の、
なんて生き生きと感じられることか・・・
枯れた茎さえ、命の痕を残しているように見えました
今まで、いろんな画家の展覧会をみたけれど、
こんなに心に迫ったものは初めてでした。
すごいなぁ・・・
奢らず、誇らず、羨まず、欲を捨て、時流をよそに脱俗を夢見て、 私は一所不住の旅を続けてきた。
( 『 堀文子の言葉 ひとりで生きる 』 求龍堂2010年 )
堀文子展、遭遇された方は、
ぜひ、お出掛けになられることをお勧めいたします m(_ _)m
拙い感想文ですみません・・・
最後までお読みくださってありがとうございました m(_ _)m
2015-06-14 19:00
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